コマニー全員が研究員「間づくり研究所」
コマニーでは、「間づくり」の取り組みをさらに加速させる実践の場として、社内に「間づくり研究所」を開設しました。
本研究所の大きな特長は、全従業員が“研究員”として参加している点で、それぞれの職場において「間づくり」を追求し、日々実践を積み重ねています。「まずはやってみよう」という前向きな姿勢が歓迎されるこの場には、同じ志をもつ仲間が集い、柔軟な発想と挑戦が次々と生まれています。


間づくり研究でウェルビーイングな働き方を実現
より良い働き方を追求していくために、社内のいたるところで「間づくり研究」が実施されています。研究のテーマは、日々の業務の中でふと感じる「違和感」や「間違い」といった気づきを出発点としています。社員一人一人が自身の働き方を見つめ直すことで、これまで当たり前とされていた手法や習慣が少しずつ見直され、「ウェルビーイングな働き方」へと繋がっています。
Ep01.工場内の特別な休憩スポット 「コマカフェ」
「工場のメンバーがリラックスできる場所をつくりたい」という声をきっかけに、工場内にカフェを設けるプロジェクトが始動しました。
企画からデザイン、設計、施工に至るまで、実際に工場で働くメンバーを中心に、すべて社内で手掛けました。工場という特殊な環境においては、建築基準法や消防法などの規制も多く、決して容易な取り組みではありませんでしたが、「工場メンバーが幸福に働ける空間をつくりたい」という想いのもと、試行錯誤を重ねながら、こだわり抜いたカフェスペース「コマカフェ」が完成しました。

本社地区において「最も美味しいコーヒーが飲める場所」として、ちょっとした人気スポットとなっています。出張で訪れた社員や、別の建屋で働く従業員がふらりと立ち寄ることで、思いがけない出会いや会話が自然と生まれています。コーヒーをきっかけに、人と人との繋がりが広がっていく。間づくりされたあたたかい場所です。


Ep02.「隠すより魅せる!」感情をヒントにした空間づくり
以前の開発エリアでは、試作施工用の工具が散らかりがちでした。これまでも片付けの呼びかけや管理方法のルール決めなどを試しましたが、なかなか定着しませんでした。どうすれば一糸乱れぬ工具室をつくることができるだろうか?と考え実施したのは、散らかっているのを隠すのではなく、「部屋をガラス張りにする」 という間づくりでした。自然と“魅せる”意識が生まれ、きれいな状態を保つことができています。

【ひと手間】工具室をガラス張りに変更

【成果】皆が整理整頓するようになり、綺麗な状態を維持
Ep03.間づくりを世界へ「オルガテック東京2025」
間づくりの考え方や価値観を世界へ発信するために、オフィス家具や空間に関する国際展示会「オルガテック東京」に出展しました。
4回目の出展となる今年のテーマは、「旅する小説」。
来場者自身が物語を選びながら体験を進めていくという、 まるで “間 ”の世界を旅するようなユニークなしかけを詰めこんだ展示となりました。

今回のブース体験は「選択による自分らしい働き方のデザイン」です。ブース全体を小説に見立 て、来場者が物語を読み進めるような体験を提 供しました。まるで人生の選択のように、様々な 選択肢の中から自分だけの道を選び、物語を紡 いでいく。そんな没入感のある空間演出を目指 しました。各エリアは物語の展開に合わせて「敗北の間」「暗闇の間」「霧の間」「全集中の間」と いった名称がつけられ、それぞれの空間で物語 に没入できるよう工夫が凝らされています。例え ば、「敗北の間」では、街中の雑踏を表現するために足元があけられており、嫌なことから逃げ出したくなる気持ちを表現しています。来場者には シートが渡され、物語を進めるたびに選択した番号の穴をあけていき、最後に自分がどのような物 語を紡いだのかが分かるしかけになっています。



今回のブース展示は「ORGATEC TOKYO Awards」特別賞を 受賞しました。「旅する小説」は、仕事における直感や感性 の重要性を体験し、自分らしい働き方への気づきを促す空 間です。デザイン性が高く評価され、特別賞受賞にいたり ました。審査には展示されている160社のブースが対象と なり、コマニーを含む10ブースが受賞しました。
ブース設計







