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サステナビリティ

トップメッセージ

 

 

1 はじめに

地球の未来は、今どこに向かっているのでしょうか。
戦後の日本は、大きな経済成長を続けながら復興を遂げてきました。世の中が食べ物すらままならなかった貧しい時代において、うなぎのぼりの復興や経済成長は夢や希望に満ち溢れていたに違いありません。

そんな華やかな時代が終わり、平成の時代になると、次は一気に低成長時代に突入しました。とはいえ、物は溢れるほど満ち足りていますし、日本は世界第二位の経済大国でもありました。

それなのに、日本の幸福度は先進国の中でも極めて低い。自殺者や心の病気をもつ人が後を絶たない。幸福を感じて生きられている人の数は人口の半数にも満たない。
失われた30年、平成はそんな時代をたどりました。

令和に入り、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)を経て、多くの人が真の幸福(しあわせ)について気づき考えはじめています。今、確実に世の中の幸福に対する価値観が変化してきているのではないでしょうか。幸福とは、ただ物が豊かであればよいのではなく、物心両面で幸福でなければならず、特に真の幸福は心の幸福が実現されていなければならないということです。

これからの令和時代の経営は、「幸福は、心も豊かにならなければ真の幸福にはならない」という価値観の変化に対応する経営へと意識変容(パラダイムシフト)を起こし、Well-beingな社会を創り上げなければならない時代になっていくと考えています。

そのような中で私が目指したい姿は、人々が愛を実践し、誰一人取り残すことなく、人類・地球を含めたすべての生命体が調和し、発展していく幸福な社会を実現することです。素晴らしい世の中を創り明るい未来を切り拓いていくためには、コマニーが単に一企業として発展
していくのではなく、関わるすべての人と共存共栄し、懸命な努力をし続ければ、必ずや平和で幸福あふれる世の中を創ることができると私は信じています。

2 理念をベースにした経営

このような時代にこそ私たちが大切にしなくてはいけないことは、より本質的な活動をしていくということです。私たちは創業以来、ずっと「心をベースとした経営」を行ってきました。創業者である塚本信吉氏が、創業間もなくして訪れた苦難の末に行き着いた当社の5つの社是を、今もなお大切に受け継いでいます。

一、我等の精神は人道と友愛である
一、我等の生活は共存共栄の中に成り立つべきである
一、我等の使命は社会に貢献すべきである
一、我等は知識を高め技術を磨き絶えず前進すべきである
一、我等は余暇を楽しみより豊かで幸福な人生を送るべきである


「人道とは、成長と貢献によろこびを感じる生き方」、「友愛とは、自分も自分以外のすべての人も愛する心」のことです。
私たちはこの「人道と友愛」をベースに、持続可能な社会の実現を目指すとともに、誰もが自分らしく社会に参加し、それぞれがお互いを尊重し合い、共存共栄できる社会を実現することが、この時代に生きる私たちに与えられた役割であると感じています

3 間仕切りメーカーから間づくりカンパニーへ

コマニーは60年余り、ずっと間仕切りをつくり続けてきました。間仕切りとは一見、間(ま)を二つに分けることを意味するようにとらえがちですが、大切なのはそれによって新たな「間」を生み出しているということです。ですから間仕切りの本当の意味は、間を区切ることではなく、「間」をつくることであると考えています。私たちは「間」をまっすぐに見つめ直し、受動的で固定的に間を仕切るのではなく、
能動的に可変的に間をつくりあげていきます。

私たちは、「間」とは「二つ以上の要素がある場合に生成される関係性」、そして「間」をより良い方向に整え、すぐれた間を生成することを「間づくり」と定義し、その可能性を追求しています。「よい間」を生成することができたならば、より価値高く、一人一人が光り輝ける社会を実現できると信じています。

すぐれた間を生成するためのアプローチとしては、「人間」を中心に「時間」「空間」をとらえ、それにどのような「手間」をかけるかによって、様々な間を生み出します。

今まで私たちは、目の前にある問題や課題を解決しようとしていました。でも本当に大事なのは目先の問題ではなく、人間を中心とした「関係性」を整えることを本質的な価値ととらえることにしました。

つまり、間づくりから生まれた関係性そのものが新たな価値を生み出していくということです。そして、私たちは「間づくり」の可能性を追求していくことで「Empower all Life」の実現を目指してまいります。

4 Empower all Life ~ 一人一人が光り輝く社会に貢献 ~

私たちが2030年までに目指す姿は「Empower all Life~一人一人が光り輝く社会に貢献~」をすることです。これは、私たちコマニーがもつ「企業は世の中の幸福に貢献するために存在すべきである」という信念をベースに、「すべての人が光り輝く人生を送るために、より良く働き、より良く学び、より良く生きるための持続可能な環境づくり、人づくりに貢献する」という使命を果たし、実現したい姿そのものです。人はそれぞれがもつ強みや個性、また生まれ育った環境などが違います。これらの違いを互いに認め合い、それぞれの個性を活かし合って相乗効果を生み出し、一人一人が自分らしく光り輝くことができることこそ、本当に求めるべき幸福ではないでしょうか。人が
自分らしく生き、光り輝くためには、「自分らしくあることに対する不安を感じる必要がない、安心と安全の確保」がなされていながら、「自分の良心や志に素直に生き、可能性を切り拓くための挑戦ができる環境が整っていること」が大切だと考えています。

私たちが生み出したい社会的インパクトの指標としては「1億人のWell-being向上」と「50%の環境負荷削減」を目標に設定しています。

そして、これらを実現するための事業モデルが「COMANY∞(メビウス)モデル」です。この∞モデルはプロダクト・サービスを通じてどのように世の中に貢献するかを表すにとどまらず、私たちに関わるステークホルダーの皆様の幸福にどのように貢献するかも表しています。私たちの信念である「関わるすべての人の幸福に貢献する経営」を目指し、∞モデルを持続的に循環することを通じて地球環境とも調和しながら、お客様、サプライヤー等のお取引先様、従業員、地域社会へのより大きな幸福を実現してまいります。

5 ステークホルダーの皆様と歩む未来

私たちは、関わるすべての人が真に幸福になるために、「共存共栄、社会に貢献、技術向上、豊かで幸福な人生」を一緒に歩めるよう、ともに「人道と友愛に生きる」ことで幸福を実現していきます。

お客様とはパートナーシップのもと、お客様からの要望や課題にただ応えるのではなく、お客様がもっと幸福になるにはどうすればよいか、どんな未来を描きたいのかを考え、寄り添い、その過程でかける手間により本当の価値をつくり出していきます。私たちの目指す間づくりはお客様のWell-beingに貢献する仕事であり、一緒に実現する同志として関係性を構築していきます。

お取引先様(サプライヤー様)は、お客様が叶えたいビジョンを一緒に叶える同志の関係です。ですから、お取引先様のビジョンは私たちのビジョンであり、私たちのビジョンもまたお取引先様のビジョンです。私たちが目指している共存共栄の姿は相互に言いたいことがしっかりと言え、相手の言いたいことはしっかりと受け止め、そしてともに同じ目的に向かって歩む、まさにビジョンパートナーとしての関係を築き上げていきます。

そしてこれから誰一人取り残すことなく、一人一人が光り輝き、幸福な世の中を創り出していくためには、地域社会との協創が欠かせません。行政は行政、企業は企業と、それぞれの役割をそれぞれで行っていてはこれまでと何も変わらない明日しかありません。しかし、地域の中には行政も、教育機関も、企業も、そして市民もいます。それぞれの強みを活かし合う協創社会を創り出すことによって、これまでは実現できなかったような循環型社会の実現を目指していきます。

地球環境も同様です。地球環境との共存のもと企業活動を行うことが大前提であると考え、事業活動における環境負荷の低減、環境に配慮した製品開発、省エネ・再エネ・リサイクルなどを通じた地球環境保護にも取り組んでいきます。

そして、従業員をはじめとして、お客様、お取引先様、地域社会、地球環境などコマニーに関わるすべてのステークホルダーとの「間」を大切にし、お互いにとって調和のとれた関係性の構築と新たな価値創造を図ってまいります。

6 間づくりでEmpower all Lifeを実現する

2030年へのムーンショット実現を目指すにあたり、私には信じていることがあります。それは、「人間の本質的なよろこびは良心に正直に生きることだ」ということです。人には必ず良心があります。心を常に磨き、人に優しく、思いやりをもって世の中の役に立つために懸命に努めることは、人間の本質的なよろこびに直結していると思うのです。人には誰しもそれぞれ生まれもった強みや個性があります。そしてその人にしか果たすことができない唯一無二の使命があり、私には私にしかない、そしてあなたにはあなたにしかない素晴らしい価値があるのです。

一度しかない人生、生まれてきたからには少しでも多くの人の役に立ち、世の中に貢献することこそが人間の生まれもった使命ではないでしょうか。

それを実現するには、お互いにとっての「間」をどのように生成するかが重要であり、「間づくり」を通じて実現できると信じています。「間」とは関係性であり、人と人との関係性はもちろん、人と働く空間との関係性、人と制度の関係性、人とシステムや設備の関係性など、あらゆるものは関係性で成り立っています。この関係性を「間づくり」することにより、人間の本質的な幸福に繋げられると確信しています。

これからもコマニーは、創業の精神である「人道と友愛 」を胸に、「Empower all Life」を実現させるため変えるべきことは大胆に変化させ、新たなことにも積極的に挑戦してまいります。そして世の中になくてはならない企業であり続けられるよう、これまで培ってきた技術力を駆使し、未来へ向かって人々が光り輝ける社会づくりの一翼を担えるよう、邁進してまいります

2030年へのムーンショット実現を目指すにあたり、私には信じていることがあります。それは、「人間の本質的な喜びは良心に正直に生きることだ」ということです。人には必ず良心があります。心を常に磨き、人に優しく、思いやりをもって世の中の役に立つために懸命に努めることは、人間の本質的な喜びに直結していると思うのです。一度しかない人生を、生まれてきたからには少しでも多くの人の役に立ち、世の中に貢献することこそが人間の生まれもった使命ではないでしょうか。そのために、その人がもつ強みや個性をお互いに認め、活かし合い、力づけることのできる本当の幸福を実現したいのです。

それを実現するには、お互いにとっての「間」をどのように生成するかが重要であり、「間づくり」を通じて実現できると信じています。「間」とは関係性であり、人と人との関係性はもちろん、人と働く空間との関係性、人と制度の関係性、人とシステムや設備の関係性など、あらゆるものは関係性で成り立っています。この関係性を「間づくり」することにより、人間の本質的な幸福に繋げられると確信しています。

私たちの使命である「すべての人が光り輝く人生を送る」ことは、SDGs が目指す「より大きな自由における普遍的な平和の強化を追求する」ことと一致していると考えており、当社の価値創造モデルである「COMANYSDGs∞モデル」にあるように、すべてのステークホルダーの皆様との積極的な対話を大切にしながら具体的な計画と目標を設定し、着実に実施してまいります。これに加え、国連グローバル・コンパクトの 4分野10原則にあります「人権・労働・環境・腐敗防止」 に積極的に取り組むことは、企業が果たすべき社会的責任であると同時にイノベーションの可能性であるととらえ、私たちは国連グローバル・コンパクトに署名し、10原則の実現を推進してまいります。

これからもCOMANYは、創業の精神である「人道と友愛」を胸に、「Empower all Life」を実現させるために変えるべきことは大胆に変化させ、新たなことにも積極的に挑戦してまいります。そして世の中になくてはならない企業であり続けられるよう、これまで培ってきた技術力を駆使し、未来へ向かって人々が光り輝ける社会づくりの一翼を担えるよう、邁進してまいります。

代表取締役 社長執行役員 塚本健太
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