間づくり研究会 金沢オフィス「はたらく場づくり」

開催日時 11:00 ~ 12:00

申込締切 20:00

2026年1月に当社の金沢オフィスがリニューアルしました!
リニューアルコンセプトの紹介をはじめ、デザインや空間設計が行動や組織文化に与える影響や、働く人の潜在的な声をどのように設計に生かしたかをお伝えします。

さらに今回は、設計を担当した㈱山岸製作所 代表取締役・山岸 晋作氏を迎え、間づくり研究所 所長・塚本 直之氏と「はたらく環境におけるデザインや間づくりの重要性」を語るスペシャル対談を開催します。

北陸・金沢から、地方事務所の新たな働き方・ワークプレイスの価値創造について深堀りします。
皆様のご参加をお待ちしております!

レポート

2026年2月20日に、間づくり研究会『金沢オフィス はたらく場づくり』を開催しました。前半では、2026年1月に建て替えられた金沢オフィスの紹介、後半は、設計に携わってい頂いた㈱山岸製作所 代表取締役社長 山岸 晋作氏と、当社の塚本 直之氏のスペシャル対談が実施されました。 

旧金沢オフィスの問題点

  • 耐震構造ではなく、地震時の安全確保が難しい環境だった 
  • 部署ごとにエリアが分かれ、連携が取りづらかった 
  • 紙での物件引き継ぎを行うため、執務室全体が整理整頓されていなかった 
  • 座席配置の自由度が低く、集中や休憩のメリハリがつきにくかった 

これらの課題を解決し、社員が安心して協力しやすい環境を整えるために方向性が固まり、リニューアルプロジェクトが始まりました。

リニューアルコンセプト

新しいオフィスは「ゴマオフィス」というコンセプトでつくられ、「五つの間」を大切にした空間設計が行われました。 

  • 仲間(コミュニケーション・雑談) 
  • 合間(逃げ場・遊び場) 
  • 居間(居場所・五感) 
  • 手間(手間がかからず、手間をかけられる) 
  • 車・来る間(従業員、販売店、来訪者全て) 

という視点を取り入れ、誰もが気持ちよく使える場所を目指しています。働きやすい工夫を細かく散りばめて、社員の動きや気持ちを丁寧に読み取った設計になっています。 

オフィスツアー

まずエントランスに入ると、目に入ってくるのは中央の大会議室です。パーティションを、あえて正面玄関から20度傾けて配置することで、事務所内へ入りやすく、圧迫感の少ない印象を持たせる設計になっています。エントランスカウンターにはTomariki(トマリキ)を設置し、お客様をお迎えする役割と会議前後のコミュニケーションスポットの役割を持たせています。

エントランス横に配置された応接室兼会議室は、ガラスを用いた空間となっています。 

自動開閉式のドアや、木目調のガラスフィルムなど、特徴的な仕様が紹介されました。

中央の大会議室は、オフィス全体を回遊できるレイアウトの中心に配置されています。 

両側にガラスの可動間仕切りを採用し、用途に応じて大空間にも個室にもなる設計です。会議室としてだけでなく、執務エリアとしても使用されています。 

コンセプトの一つである「合間エリア」として、個室ブースのRemote cabin(リモートキャビン)とファミレスブースが設置されています。
Remote cabinはオンラインミーティングや集中作業の際に使用され、ファミレスブースは執務、昼食、情報共有などに活用されています。 

ワークスペースは、ペーパレス化を前提としてフリーアドレスを導入しました。

前日と同じ席に座らないルールとし、パソコンは個人ロッカーへ、モニターは指定場所へ戻すルールを設定し、オフィスが常に整理整頓されるようにしています。 

道路側は全面ガラスを採用し、開放感がありつつカフェのような空間に仕上げました。オープンな空間の中でも、ワークスペースと緩やかなエリア分けがされています。

リラックスできる空間になったことにより、旧オフィスでは見られなかった私的な会話が増え、コミュニケーションが活発になりました。

スペシャル対談

セミナーの後半は、山岸製作所・山岸 晋作氏と、間づくり研究所 所長・塚本 直之氏の対談を行いました。
設計・デザイン協力の背景と、製造から物販へ転換し「働き方」と「暮らし方」をデザインする企業への進化に迫ります。 

対談では、「間づくり」を空間設計そのものではなく、人と人、人と仕事の関係性を整える考え方として捉える視点が共有されました。人の行動や判断は、本人の意思だけでなく、周囲の環境から大きな影響を受けており、働く場の在り方が日々の行動や関係性に反映されるという認識が示されています。

また、働く場を見直す際には、目の前の課題をすぐに解決策に落とし込むのではなく、現場の状況を丁寧に観察し、関係者へのヒアリングを重ねることの重要性が語られました。「なぜ今オフィスをつくるのか」「この空間で何を実現したいのか」といった目的が言語化されていないまま進めると、途中で方向性がずれてしまうことがあるため、最初の整理が欠かせないとされています。

さらに、オフィスづくりにおけるトップダウンとボトムアップの関係についても言及がありました。社員の意見を取り入れることは重要である一方、経営としての考えや目的が明確でなければ、全体としての一貫性を保つことが難しくなります。そのため、まず経営者の考えを丁寧に聞き取り、そのうえで社員と共に働く場を考えていくプロセスが必要だと説明されました。 

対談を通じて、オフィスは完成して終わるものではなく、使いながら調整されていくものであり、環境を通して働き方そのものに向き合うことの大切さが共有されました。

まとめ

今回の間づくり研究会では、金沢オフィスのリニューアルを紹介しました。エントランスやガラスパーテーションの大会議室、多目的執務エリア、整理整頓されたワークスペース、カフェのようなリラックス空間など、デザイン性と機能性を兼ね備えたウェルビーイングな環境と新しい働き方を体感いただきました。 

本改修により、社員同士のコミュニケーションや連携が向上し、働き方の質も改善しています。コマニーは今後も「間づくり」を通じて、人々がより豊かに生き、輝ける社会の実現に貢献していきます。

概要

日時 2026年2月20日
テーマ 間づくり研究会 金沢営業所「はたらく場づくり」
申込締切 2026年2月18日
開催場所

ZOOMウェビナーによる配信

定員 500名

スピーカー

株式会社山岸製作所 代表取締役社長 山岸 晋作​

1972年石川県金沢市に生まれる。オハイオ州立大学卒業後、プライスウォーターハウスクーパースに入社。ワシントンDCオフィスに勤務。アメリカ合衆国政府をクライアントに教育助成金申請システムを構築するプロジェクトに参画。2004年山岸製作所入社。2010年代表取締役に就任。

代表取締役社長就任後、財務状況悪化の原因であった創業ビジネスである家具製作工場閉鎖を決断。その後インテリア部門の再生やオフィス改革を通した自社の働き方改革の体験売りを推進することで同社のV字回復を実現。特に柔軟な働き方を活用し生産性の向上や採用力を強化することで企業価値を高めた。

2024年にテレワークトップランナー総務大臣賞を受賞し、中小企業であることの強みや同社の持つ独自性を活かした新しい働き方や暮らし方を実践、推進している。