「間づくり」について

コマニーの事業の根っこにある、「間づくり」という考え方。
あまり耳なじみのない言葉かもしれませんが、間づくりには、人の過ごし方や働き方、さらには生き方さえも変えてしまう、すごい力があるんです。
このページでは3つのパートから、その方法や可能性を分かりやすくお伝えします。

「間」のもつ力 日本だからこそ生まれた「間」の文化とは?

コマニーの「間づくり」を語るうえで欠かせないのが、「間(ま)」という言葉の意味です。

日本人は古くから、独自の感性で「間」という概念を生み出し、生活の中に取り入れてきました。例えば縁側にいると、自然とご近所さんとのおしゃべりが始まる。ふすまを開ければ風や光が差し込み、閉めれば落ち着いて過ごせる。鳥居をくぐると、思わず背筋がすっと伸びることでしょう。

縁側は、ただの板張りの空間。ふすまも、木枠に紙を貼ったもの。鳥居だって、数本の木を組み合わせたシンプルな建造物にすぎません。しかしながら、日本人はこれらに意味を見出し、「内と外」をゆるやかにつないだり、「空間と空間」を柔軟に仕切ったり、「神域と日常」の境界を示したりしてきました。

そしてそれは、今も生活の中に変わらず存在し、「人」を中心に「空間」「仕事」など、様々な繋がりの中に息づいています。私たちコマニーは、こうした二つ以上の要素が生み出す関係性のことを、「間」と呼んでいます。

人と空間
人と人
人と仕事
「間」とは日本人が古くから取り入れてきた
何かと何かのあいだに生まれる関係性

「間づくり」の方法 「すぐれた間」はどのようにつくられる?

コマニーでは、間をよりよい方向に整え、「すぐれた間」をつくることを、「間づくり」と定義しています。私たちが長年つくり続けてきたパーティション(間仕切り)も、間づくりのための一つの手立てといえるでしょう。

では、すぐれた間はどのようにつくられるのか。コマニーが何よりも大切にしているのが、「観察」によって「真の課題」を発見することです。

ヒソヒソ声で話している。携帯をかけるときは外に出る。なぜか人が集まりやすい場所がある。人の何気ない行動に目を向けていると、表面的に見えている問題とは異なる、本当の課題が見えてくることがあります。

具体例を見てみましょう。コマニーの間づくり事例の一つに、「本社工場の中のカフェブース」があります。しかし私たちは、ただただコーヒーが飲みたくて、カフェブースをつくったわけではありません。

実は、コマニー本社工場には、かつて「スタッフ同士のコミュニケーションが少ない」という課題がありました。そこで、実際に工場で働く人たちの様子を観察すると、異なるラインや工程のスタッフが集まる機会が少ないことが分かりました。

そこで、工場の中につくったのがカフェブース。コーヒーマシンやソファに加え、自社製品が納入先でどのように使われているかを紹介するモニターも設置しました。社内で唯一、本格的なコーヒーを飲める場所とあって、今では別棟のスタッフや出張で訪れた社員も集まる人気のスポットになっています。

このカフェブースには、誰もが行きたくなり、人と関わる要素がそろっています。コーヒー片手に仲間と話したり、モニターを眺めたりしながら一息つく「時間」。ガラスでほどよく外と隔てられた、ほっとくつろげる「空間」。そして、わざわざコーヒーを買いに行き、居合わせたスタッフに話しかける「手間」。この3つが組み合わさり、部署や営業所を超えて、人と人をつなぐ「間」が生まれています。

このように、そこにいる人たちの心の中に隠れた「あったらいいのに」を、観察によって見つけ出し、「すぐれた間」をつくることで叶える。これこそが、コマニーの考える「間づくり」です。

工場内のカフェスペース

コマニーの「間づくりモデル」。
人間を中心に据え、「時間」「空間」「手間」の3つの要素から関係性を設計する考え方

人の心の中にある「あったらいいのに」を叶えるのが、間づくり。
パーティションは、そのための手立ての一つ

「間づくり」の可能性 「すぐれた間」を突き詰めた先に何がある?

コマニーは、間づくりの可能性をより追求すべく、2023年4月10日に「間づくり研究所」を立ち上げました。具体的には、自分たちが働く職場を実験場として、コミュニケーションや心理的安全性、ストレス、働き方、制度などをテーマに、働く場の間づくりを探求しています。その成果は展示会やサイトを通じて社外にも発信し、間づくりの考え方を広め続けています。

そして今、60年以上にわたりパーティションの開発・製造・販売を続けてきたからこそ得た間づくりの知見を根に、コマニーの事業はぐんぐん葉を広げています。Well-being経営の伴走事業もその一つ。その会社が目指す方向へ、社員みんなが無理なく、自然に、気持ちよく進んでいけるーーそんな新しい時代の経営支援もスタートしています。

コマニーには、夢があります。それは、「間づくり」という言葉が辞書に載るくらい、誰もが知っている当たり前の考え方にすること。間づくりの大切さが浸透し、例えば「こんな組織を目指したい」「最近、調子が出ないな」となったとき、「間づくりしよう」と思える。そんな世の中にしたいのです。

目指すのは、すべての人が、自分らしく輝いて生きられる社会。コマニーは間づくりを通して、Well-beingを実現していきます。

毎年「オルガテック東京」で制作している、「間づくり」を体験できるブース

建築家やWell-beingの研究者を招いたウェビナー
「間づくり研究会」

働く人が家族のように団らんできる“お茶の間”を目指した
「ochanoMA project」

コマニーが目指すのは、一人一人のWell-being。
だからこそ、誰もが間づくりできる世界を創っていきたい