レポート
間づくり思考とすぐれた間づくりの探求
塩浦さんからは、間づくり思考を使いこなすための3つのポイントを紹介していただきました。間づくり思考を実践するためには、
「すぐれた間づくりの正解は1つではない」こと、
「間づくり思考のプロセスでは2つの山を意識する」こと、
「間づくり思考ではまず観察が重要である」こと
このようなポイントを意識することで、間づくり思考をより効果的に実践することができます。

すぐれた間の性質
すぐれた間には、以下の3つの性質があります。
1. 正解がたくさんある
すぐれた間には、正解がたくさん存在します。個人やグループによって異なるアプローチや視点があり、複数の正解が存在することを覚えておきましょう。
2. 正解が事後的に生じる
すぐれた間は、事後的に正解が生まれるものです。すぐれた間づくりを目指して取り組んでいる過程で、すぐれた場や状況が自然と生まれることがあります。自らが入り込んですぐれた間づくりを感じた時に、それがすぐれた場として成立するのです。
3. 間違うと間が抜けてしまう
すぐれた間づくりの探求では、間違いが起こる可能性もあります。正解の選択肢が多い一方で、わずかな誤りが大きな差につながることもあります。正解を見極めるためには慎重な態度が求められます。

間づくり思考のプロセス
間づくり思考のプロセスには、2つの意識をすることが重要です。
1. 発散
間づくりのプロセスは、まず発散から始まります。このフェーズでは、様々なアイデアや考えを出し尽くすことが重要です。質よりも量を重視し、ワクワクする発想を大切にしましょう。
2. 収束
発散を終えた後は、収束へと移ります。このフェーズでは、量よりも質を重視します。アイデアの中から必要なものを選び出し、具体的な施策や解決策を決定していきます。

観察の重要性
間づくりにおいては、観察が重要です。周囲の状況や人々のニーズを的確に観察することで、よりよい間づくりの方向性を見つけることができます。そして観察の重要性について以下の点に留意しましょう。
- 課題の発見: 観察を通じて現在の課題や問題点を見つけることができます。
- 解決策の発想: 観察によって得られた情報を基に、新たな解決策やアイデアを生み出すことができます。
観察は、間づくりの全体像を把握し、適切な対策を講じるための重要なステップとなります。

間づくりにおいて観察の力は欠かせない
数字やデータだけでなく、細部やパターンを捉える観察によって得られる情報は、間づくりの解決策を見つける上で重要な要素となります。観察の感度を高め、人々の行動や意識を理解し、共感することで、よりよい間づくりが実現できるのです。間づくりを成功させるためには、観察を重要なステップとして位置づけ、視点を広げることが求められます。

一人一人が自身の手で間づくりに参加
間づくり研究会の目標は、一人一人が自身の手で間づくりに参加し、社会全体が光り輝く間づくりを実現することです。参加者は観察を通じて気づきを得た後、それを活かして具体的な間づくりの活動に取り組みます。そして、2030年に向けて間づくりでEmpower all lifeを実現するために、間づくりに関する知識や視点を深めていきます。観察を通じて気づきを得ながら、失敗を恐れずに間づくりに取り組んでいくことについて、所長である塚本直之さんよりお話があり、第一回間づくり研究会は幕を閉じました。

概要
| 日時 | 2023年06月09日 |
|---|---|
| テーマ | 間づくり思考 |
| 定員 | 1400名 |
スピーカー
早稲田大学理工学部大学院修了後、「株式会社日建設計」に入社。東京スカイツリータウンなどの設計業務に携わった後、2013年に「アクティビティ(=空間における人々の活動)が社会を切り拓く」というコンセプトを掲げた領域横断型デザインチーム「NAD」を立ち上げ、室長を務める。近作は羽田クロノゲート、仙川キユーポート、ポピンズナーサリースクール、東京インターナショナルスクール、ほか多数。2018年12月「株式会社SCAPE」を立ち上げ、独立。
本件に関するお問い合わせ
問合せ先:コマニー株式会社 広報課
電話:0761-21-1201
- ※ 月~金曜日 9:00~17:00 (年末年始・夏季休暇・祝日を除く)