コマニーのやさしいドアがグッドデザイン賞を受賞
~発売より14年間の取り組みを通してシリーズ全体で受賞~
2019年10月2日
パーティションで快適空間・機能空間を創造するメーカーのコマニー株式会社(本社:石川県小松市、代表取締役社長執行役員:塚本健太)以下コマニーは、病院・福祉施設向けに発売しているやさしいドアシリーズが2019年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表いたします。
お客様の要望から開発された利用者にとってやさしいドア
コマニーでは14年前に「やさしいドア」を発売しています。当時の福祉施設では、白いスチール製のドアが採用されており、清潔感はあるもののどこか無機質な雰囲気でした。「福祉施設の部屋を自宅と同じような空間にできないか」というお客様の要望からこのドアが開発されました。
このドアは木製のため、木ならではの風情や香りがもたらす“ぬくもりやあたたかさ” 、そして“木製” の家庭的な雰囲気が高齢者に安らぎや安心感をあたえます。これに加えて施設の方や利用者の声に徹底して寄り添い、さまざまな工夫・改善を施しています。これらの一つ一つを加えることで「やさしいドア」を実現しました。
「やさしい」に対する取り組みでグッドデザイン賞をいただきました。
施設の方や利用者の声からの工夫・改善を繰り返している「やさしいドア」。例えば一般的なスチール製ドアと比べると、高齢者や女性の方でも容易に開閉することができ開閉の負担を軽減します。そして介護や看護のために日々出入りするスタッフの方にとっても、ストレスのない開閉を実現しています。またお客様の声を聞きつづける中で、車椅子利用の方が楽な姿勢で開閉できる「やさしいハンドル」、ドアの枠がキズつきにくく、きれいな外観を維持できる「やさしい枠」、入居者の方が自分の部屋を認識しやすくなる「やさしいポケット」など、「やさしい」シリーズ全体の開発を行ってきました。この取り組みが評価され、グッドデザイン賞を受賞することができました。
今後も、私たちコマニーは人々が、明るく、元気になれるような「やさしい」空間づくりを目指し、日々、お客様の声を聞き、お客様に喜んでいただける商品・サービスづくりを行っていきます。
やさしいドアシリーズのお客様の要望を取り入れた、これまで開発したオプション品の一例
やさしいポケット | やさしいハンドル | やさしい枠 | やさしいロック |
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ドアに思い出の写真などを飾れるポケットを設けることでグループホーム等の入居者の方が自分の部屋を認識しやすくなります。 |
車いすを利用する体の不自由な方が、楽な姿勢のままでドアの開閉ができるように追求したハンドルです。 |
ベッドやストレッチャーの出し入れの際に傷つきがちなドア枠を工夫し、介護や看護を行うスタッフの方が安心して利用でき、きれいな状態を維持できます。 |
入居者の方々がぐっすりねむれるように、カギの開閉音を最小限にしました。 |
受賞公開コメント(クッドデザイン賞審査員会からの講評)
医療施設や福祉施設などにおいて、患者や入居者が安心感や温かみを感じられるよう、 長期にわたって利用者の意見を聞き取って検討を続けてきたことが理解できる。基本的にはスライドドアを木製としたことが特徴であるが、それ以外にも利用者の意見から様々な工夫を取り入れ、製品バリエーションが拡充されてきた。今回の審査では、シリーズ全体としての製品開発の取り組みが高く評価された。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は47,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。