同じ未来を描く仲間と共創・連携し、持続可能な未来を実現する
「地球沸騰化」とまで言われている現在の地球。
地球環境を守るには、一企業だけの力では難しいかもしれない。
だからこそ、同じ未来を描くパートナーの皆様と手を取り合い、持続可能な社会の実現に貢献していきたい。
2022年に起きた石川県小松市豪雨災害、そして2024年元日に起きた能登半島地震。度重なるこれらの自然災害は、コマニーの従業員の生活にも大きな影響をおよぼし、自然の恐ろしさを身にしみて感じました。なんとか自然災害の連鎖を食い止めたい、そんな思いで環境保全活動を行っています。
私たちは地球沸騰化を抑えるため、エネルギーの使用を最小限にとどめ、再生エネルギーの使用を加速させます。そして新たに地球環境が改善する可能性のある技術を積極的に活用します。
しかし、一企業の力だけでは、地球を守るには力不足かもしれません。だからこそ、同じ想いを持った企業の皆様と共創・連携していくことで、ともに持続可能な未来を創っていきたいのです。近年様々な企業や団体の皆様から、環境推進活動のお問い合わせや講演依頼、コマニーへのご来訪が増えてきています。
環境を守りたいというパートナーの皆様とともに、すべての生命が自然環境と調和し、共存共栄を目指す「Empower all Life」を実現していきます。
環境保全体制
コマニーでは、2000年より以前から環境保全委員会を中心に環境保全活動が行われています。その委員会は部門の垣根を超えた複数の部会で構成されており、それぞれの役割やフィールドで特徴的な活動を行っています。
共通する目的は「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」「生物多様性の保全」の3つ。その3点の実現を目指し、連携しながら日々活動を進めています。
環境負荷50%削減に向けて
20年以上にもおよぶコマニーの環境保全委員会活動では、毎年高い目標を掲げ、確実にCO2排出量を削減してきました。2018年のSDGs宣言、そして2030年に目指す姿としての環境負荷50%削減を打ち出してからはその動きが加速し、2020年4月にSBTイニシアチブより認定を取得することができました。
その後、Scope1+2に関しては各部会で省エネ・再エネの両面から手を打って順調に成果を出してきました。しかし、Scope3のサプライヤーエンゲージメント目標に関しては、年4.2%削減の高い目標に対して、当初は躊躇されるサプライヤー様も多くいらっしゃいました。それでも脱炭素社会を創っていきたいという、高い目標にともにチャレンジしてきました。サプライヤーエンゲージメント80%の目標に対し、現在76.8%まで到達しています。
脱炭素社会への取り組みと評価
省エネ法の事業者クラス分け評価制度において「Sクラス」評価
経済産業省が行う、省エネ法の定期報告に基づく事業者クラス分け評価制度(2023年度提出分)において、Sクラスと評価されました。2022年度に続き2年連続となります。
コマニーが優良事業者のSクラスと評価された理由は、5年間の平均原単位を年1%以上低減していることと、中長期の省エネ目標をベンチマークとして掲げ、それらを継続的に達成していることです。今後も省エネ活動、再エネ活動に継続して取り組んでいきます。
CDP「気候変動」3年連続「Bスコア」に認定
コマニーは2030年に目指す姿として、温室効果ガス排出量50%削減、再生可能エネルギー利用率50%を目標に活動を進めています。このような環境に関する情報を開示するために、国際的な非営利団体CDPが公表する「CDP気候変動レポート2023」に参加し、3年連続「Bスコア」に認定されました。
いしかわ森林環境功労者表彰を受賞
2013年に、石川県小松市内に「コマニー絆の森」が誕生しました。これは、環境保護に対する意識向上を目的とするとともに、植樹を通じてCO2削減を推進するため、クロマツを従業員とその家族で植樹したものです。11年間守り育ててきたこの活動が評価され、石川県が主催するイベント「第37回県民みどりの祭典」において「いしかわ森林環境功労者表彰」を受賞しました。この制度は森林環境の保全に顕著な貢献をした個人や団体を表彰するものです。
持続可能な未来に向けて
CFP 算出モデルの仕組みづくり
2040年のカーボンニュートラルの実現に向け、環境負荷の削減に繋がる製品開発を進めています。その環境負荷を見える化するため、現在CFP(カーボンフットプリント)算出モデルのしくみづくりを行っています。
※CFPとは 製品の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでの、ライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量を、CO2 量に換算して数値化したもの。
工場暖気活用によるLPG 削減
工場では塗装品質を保つため、取り込んだ外気を蒸気で温め、塗装ブース内を一定温度に保っています。冬期は外気温が低く、蒸気を発生させるためのボイラーLPG 使用によるCO2 排出量の多さが課題となっていました。昨年設備を改良し、工場内の暖かい空気を活用することに変更。その結果ボイラーLPG使用量の20%削減の効果に繋がりました。
省エネチームの発足
環境負荷50%削減のためには、自然由来の再エネ利用とCO2 排出量削減の両輪の活動が必要ですが、その基本はムダなエネルギーを徹底的に排除する省エネ活動です。その活動を推進するため、各建屋単位で職場を超えた代表者が集まり、省エネチームを発足させました。各職場のエネルギー使用を見える化し、エネルギースキルを蓄積する取り組みをしています。空調や照明、その他什器などの使用に至るまで全員でエネルギーに関する情報を共有し、チリツモの省エネ活動を展開しています。その結果工場から排出されるCO2 量は、2023年の1年間で10%削減されました。