
工場の虫に関するお悩み
工場で発生する害虫No1 チャタテ虫って、どんな虫?
肉眼で良く見ると本当に点のように小さな虫です。
第22回インターフェックスジャパン コマニーブースにおいて、現物のチャタテ虫を顕微鏡で初めて見ました。品質管理報告や異物混入の原因になる虫ということで「名前」程度しか知りませんでした。
顕微鏡で見れて初めて虫そのものを見ることができました。顕微鏡を離れ、肉眼で良く見ると本当に点のように小さいのですね!びっくりしました。でも、実物見れて良かったです。写真のような虫です。
「家屋害虫辞典」に記載されているチャタテ虫とは、
『現在では、コナチャタテの害は進入害虫として意味が大きい。近頃は家屋の構造が変わって気密性が高くなり、風通しが悪くなって加湿となる傾向がある。そのために、押入れの中・ダンボール箱・畳・枕のソバ殻など、食品に限らない色々な場所に大発生することが多くなった。
同じことは各種製造構造にもいえることである。体調が1.5mmを超えない微小であることから、この虫が色々な所に気づかれずにまぎれ込んで物議の種となる。注射薬のアンプルの中で発見されたこともある。また、一般的にはダニと区別することが難しい。
カビを好むため、コナチャタテ類の移動に伴ってカビの胞子が撒き散らされることはありえるが、病原菌を媒体したり、毒素を出したりするというようなことは今のところ知られていない。従って、食品と共に誤って食べてしまっても害はないであろう。この虫はむしろ、発生を見たときは環境が好ましい条件をこえて加湿状態にあることを指摘する指標生物の役割をもっていることがいえる。
病気の媒介のような危険な害のないコナチャタテ類の駆除に、殺虫剤を使用することは好ましいことではない。対策は環境の乾燥に注意し、カビ類の発生条件以下に湿度を抑えることにつきる。
コナチャタテ類の栄養源となるアオカビ類は65〜85%RHで発生する。また、30〜40%RHの下では、コナチャタテ類は生存できない。
製造工場で大発生し緊急に生息量を落とす必要のあるときは、薫蒸・紛剤散布が適しているが、殺虫剤よりも防カビ剤のほうが効果があることが多い。
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